製造業・計測機器部品 付加価値型 No.63

オーダーメイド力を訴求し受注単価約2倍(100%UP)を達成

非公開(計測機器部品製造業)

この事例のポイント

コスト上昇要因

原材料費

交渉手法

付加価値型

活用ツール・支援機関

長野県価格転嫁サポートセミナー

定量的な成果

受注単価約2倍(100%UP)

オーダーメイド/技術力訴求/単価2倍

出典より

長野県価格転嫁成功事例集1.0 ↗

※ 本事例は出典をもとに編集・再構成しています。社名はイニシャル表記にしています。

当時の課題

  • 汎用品との価格競争に巻き込まれ、自社の技術力が価格に反映されていなかった。

取組概要

  • 自社のオーダーメイド対応力・技術力を差別化要因として訴求。
  • 汎用品ではない付加価値を明確化して価格交渉。

成果概要

  • 受注単価が約2倍(100%UP)に上昇。

副次効果

自社の技術的優位性の再認識

森岡誠

森岡誠の解説

価格転嫁・価格交渉の専門家・経営アドバイザー

計測機器部品・精密部品製造業で、汎用品との価格競争に巻き込まれ、自社の技術力が価格に反映されていないと感じている経営者に、特に読んでほしい事例です。受注単価約2倍(100%UP)という結果は、「自社が何者か」を正しく定義し直した成果です。

この事例の核心は、「オーダーメイド対応力という技術力を差別化要因として明確に定義した」ことです。汎用品と同じ土俵で価格を競う限り、価格は下方向にしか動きません。しかし「カスタム対応・難易度の高い特注品」というポジションを明確にし、それを価格の根拠として訴求することで、比較対象そのものが変わります。「汎用品より高いのは当然」という文脈を作ることが、価格交渉の前提を変えます。

「汎用品ではない付加価値を明確化した」という表現は、具体的には何を意味するでしょうか。おそらく、対応できる図面の複雑さ、材質・形状・精度の許容範囲、納期の柔軟性、試作対応能力などを言語化し、取引先が「なぜこの会社に頼む必要があるか」を理解できる形で整理したはずです。自社の強みは経営者が感覚的に知っていても、取引先が知っているとは限りません。

単価2倍という数字は極端に見えますが、それは「従来の価格がいかに適正水準を下回っていたか」の裏返しでもあります。技術の価値が価格に反映されていない状態は、事業の持続可能性を蝕んでいます。技術力の高い企業こそ、その価値を価格に正しく反映させることが重要です。

※ このコメントは森岡誠による独自の解釈・分析です。 著者について →

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