オーダーメイド力を訴求し受注単価約2倍(100%UP)を達成
非公開(計測機器部品製造業)
この事例のポイント
コスト上昇要因
原材料費
交渉手法
付加価値型
活用ツール・支援機関
長野県価格転嫁サポートセミナー
定量的な成果
受注単価約2倍(100%UP)
当時の課題
- 汎用品との価格競争に巻き込まれ、自社の技術力が価格に反映されていなかった。
取組概要
- 自社のオーダーメイド対応力・技術力を差別化要因として訴求。
- 汎用品ではない付加価値を明確化して価格交渉。
成果概要
- 受注単価が約2倍(100%UP)に上昇。
副次効果
自社の技術的優位性の再認識
森岡誠の解説
価格転嫁・価格交渉の専門家・経営アドバイザー
計測機器部品・精密部品製造業で、汎用品との価格競争に巻き込まれ、自社の技術力が価格に反映されていないと感じている経営者に、特に読んでほしい事例です。受注単価約2倍(100%UP)という結果は、「自社が何者か」を正しく定義し直した成果です。
この事例の核心は、「オーダーメイド対応力という技術力を差別化要因として明確に定義した」ことです。汎用品と同じ土俵で価格を競う限り、価格は下方向にしか動きません。しかし「カスタム対応・難易度の高い特注品」というポジションを明確にし、それを価格の根拠として訴求することで、比較対象そのものが変わります。「汎用品より高いのは当然」という文脈を作ることが、価格交渉の前提を変えます。
「汎用品ではない付加価値を明確化した」という表現は、具体的には何を意味するでしょうか。おそらく、対応できる図面の複雑さ、材質・形状・精度の許容範囲、納期の柔軟性、試作対応能力などを言語化し、取引先が「なぜこの会社に頼む必要があるか」を理解できる形で整理したはずです。自社の強みは経営者が感覚的に知っていても、取引先が知っているとは限りません。
単価2倍という数字は極端に見えますが、それは「従来の価格がいかに適正水準を下回っていたか」の裏返しでもあります。技術の価値が価格に反映されていない状態は、事業の持続可能性を蝕んでいます。技術力の高い企業こそ、その価値を価格に正しく反映させることが重要です。
※ このコメントは森岡誠による独自の解釈・分析です。 著者について →