最終更新:2026年4月

森岡 誠(もりおか まこと)

森岡誠は、中小企業の価格転嫁・価格交渉を専門とする経営アドバイザー。自社のコスト構造と提供価値を言語化し、取引先に正確に伝えることで、適正な価格を実現することを支援している。

専門領域

価格転嫁の交渉設計

公的データと自社原価に基づく根拠資料の作成、発注者の社内決裁構造を踏まえた交渉シナリオの構築を支援する。

原価構造の可視化

製品別・サービス別の原価分解、コスト変動の定量把握、転嫁すべき製品・顧客の優先順位設計を行う。

収益構造の再設計

受動的な「コスト増分の転嫁」にとどまらず、自社の付加価値に適正な対価をつける能動的な価格戦略の設計を支援する。

信条

価格転嫁の本質は「値上げ」ではない。歪んだ利益配分を、根拠に基づいて正常な状態に戻す行為である。

ただし、根拠のない値上げは、ただの値上げ要求でしかない。また、全製品・全顧客に一律の転嫁をかけることは、経営判断の放棄だと考えている。どの製品に、どの顧客に、いくら、いつ転嫁するか——その判断こそが経営者の仕事である。

そして、価格転嫁における最大の障壁は、実は「根拠の不足」ではない。「関係が壊れることへの恐れ」である。

この障壁を乗り越えるために必要なのは、交渉スキルを磨くことではなく、フレームそのものを変えることだと考えている。コスト増を一緒に乗り越える「共同課題解決」として捉え直せば、定期的なコスト状況の共有は関係を深める行為に変わる。

アプローチ:情報提供から始まる関係構築

価格転嫁を成功させる鍵は、交渉テクニックではなく、交渉に至る前の関係構築にあると考えている。

1

情報提供から入る

いきなり値上げの話をするのではなく、業界の原材料動向やコスト環境の情報を発注者に定期的に提供する。

2

選択肢を複数用意する

全額転嫁の一択で臨まない。段階的転嫁、条件交換、「原材料価格が下がったら誠実に値下げする」という宣言で信頼を蓄積する。

3

定期的なコスト共有の場をつくる

半年ごとなど、コストと価格の見直しを定期的に行うルールを合意する。「何度も交渉を持ちかける」心理的負担が「定期確認」に変わる。

経歴

時期経歴
前職(製造業)中堅メーカーの原価管理部門に所属。調達価格交渉、原価低減プロジェクト、取引先との価格改定協議を担当
前職(コンサル)中堅経営コンサルティングファームにて、中小企業の経営改善・収益構造改革を担当
現在独立。中小企業の価格転嫁に特化した情報発信と実務支援を行う。価格転嫁ナビを運営。中小製造業向け価格戦略SaaS「ProfitNavigator」を開発・運営

このサイトについて

価格転嫁ナビ(kakakutenka-navi.com)は、中小企業の経営者・管理者に向けた、価格転嫁の実務情報サイトである。

「転嫁しましょう」と煽ることが目的ではない。「根拠を持って、選択的に転嫁する」ための考え方・データ・手順を、実務で使える粒度で提供することを目的としている。

自社の価値が正しく伝わったとき、価格は動く。
値上げを要求するのではなく、
コスト構造と提供価値を言語化し、取引先と共有する。
それが、関係を壊さずに適正な価格を実現する唯一の道だ。

森岡誠の記事一覧

よくある質問

価格転嫁とは何ですか?

価格転嫁とは、原材料費・人件費・エネルギーコストなどの上昇分を、販売価格に反映させることです。ただし当サイトでは、価格転嫁を単なる値上げではなく、歪んだ利益配分を根拠に基づいて正常化する行為と定義しています。

このサイトは誰が運営していますか?

価格転嫁の専門家・森岡誠が運営しています。製造業の原価管理部門および経営コンサルティングファームでの実務経験をもとに、中小企業の価格転嫁に特化した情報を発信しています。

他の価格転嫁情報サイトとの違いは何ですか?

当サイトには大きく2つの特徴があります。第一に、一律転嫁に懐疑的な立場です。第二に、価格転嫁を交渉ではなく共同課題解決として捉えています。情報提供から始まる関係構築を起点として、対立的な値上げ交渉ではなく、コスト増を一緒に乗り越える協力関係の構築を提唱しています。

相談や取材の依頼はできますか?

お問い合わせフォームより承っています。価格転嫁に関するご相談、取材のご依頼、セミナー・講演のご依頼に対応しています。

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